(ロ)ハダニ



 カトレヤの様に葉の厚い種には着かないのでしょうか、今迄見たことがありませんがデンドロビューム、オンシジューム等葉の薄い種に着きます。葉に白っぽい斑点が無数に広がり生気がなくなります。さつき、つげ等もやられます。一度生気を吸われた葉はダニを退治しても元には戻れず見苦しい状態のままになります。薬剤を予防的に使うのがよいでしょう。



(ハ)粉カイガラ虫



 デンドロビューム系の蘭にはあまり着かないようですが、他の大概の種に着きます。粉カイガラ虫は正に粉状で虫とは思えません。私は他の植物でこの虫の被害に遭ったのを見たことがなく、カトレヤの白い粉の着いた部分が黄変し、更に粉が広がると元気がなくなっていくのを見て、菌類の被害と思い込み、あれこれの殺菌剤を大量に散布しました。勿論効果はなく、虫害に加え薬害を起こし大失敗しました。
 この虫の被害が発生すると、例えば葉に着いた場合、中心が濃い黄色の円形のぼかし状のものが発生し、瞬く間に拡大し他の部分、他の株に移って行きます。その変色した部分の裏表どちらかに白い粉が塊って着いています。
 他の害虫の場合、専用薬剤を掛けることにより大体効果があがりますが、粉カイガラ虫は溌水性があるらしく、水和剤を散布しても効き目が不充分のようです。私は被害が部分的で少ない場合は先ず布にアルコールを含ませて拭き取ります。また、根元など拭き取りにくい場所や大量に発生している場合は水で洗いながら歯ブラシで落とし、株の表面が乾いてから対応薬剤を散布しています。
 粉カイガラ虫は一度発生すると仲々厄介な害虫で、株全体をよく調べないと間々見落とすことがあります。例えばカトレヤの場合、葉に着いているものは黄変しているので直ぐわかりますが、茎が生長し終わりその外側に薄い外皮が枯れたまま残っていると、その外皮と茎の間に住み着いて繁殖している場合があります。葉に着いている場合は必ず、この枯れた外皮をむしり取って調べることをお奨めします。
 また、支柱に茎を紐で結び付けている場合、その間や紐の下も調べることが必要です。そのような処は薬剤も掛かりにくいし、生き残りがいると気候条件により短時日の間に大増殖します。一度発見したら他の株にも飛び散っているものと判断して被害の見えないものにも薬剤を掛け、更に念の為2週間後に繰り返します。私はオルトラン水和剤を使っていますが薬害はないと思います。被害で黄変した部分はハダニの場合と違い虫を退治し株が元気になると緑色になります。
 粉カイガラは私の大敵なので水やりの際に黄色の斑点や白い粉が着いているかどうかを注意深く見ることにしています。



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